こんにちは。特定技能を専門とする行政書士の長井です。
今回も特定技能(トラック運送業)の制度について、ご理解が進むよう簡潔に解説していきますので、最後までご一読いただけましたら幸いです。
目次
★最新情報
全日本トラック協会より自動車運送業分野(トラック)の技能評価試験用テキストが公開されました。
下記のページよりダウンロードすることができます。
特定技能トラック運送業はいつから?
この度、特定技能1号に自動車運送業分野が新しく追加されたことを受けて、業界関係者や多くの事業者から注目されています。自動車運送業界では長年にわたり深刻な人手不足が続いており、特定技能1号の外国人労働者の雇用に対する期待が非常に高まっています。私の行政書士事務所にも開始時期に関する多くのお問い合わせが寄せられており、それに応じて2024年9月6日に出入国在留管理庁に直接連絡を取り、情報を確認しました。
制度導入の経緯と公表内容
- 2024年3月19日、自動車運送業を特定技能制度に含むことが閣議で決定されました。
- 2024年4月19日、具体的な制度の方針と運用要領が公式に公表されました。この公表により、業界内での準備と期待が一層高まりました。
制度開始時期の確認と今後の見通し
出入国在留管理庁政策課(政策企画第一係)に直接問い合わせたところ、現在法整備が方針及び要領に従って着々と進められており、技能評価試験の準備も平行して進行中であることが確認できました。具体的な開始日については明確な日程は示されていませんが、「令和6年中には制度が開始される見込み」という回答を得ることができました。
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いま準備できること
外国人の方の準備
日本の運送会社でトラックドライバーとして働くことを希望している外国人の方の、今行っておくべき準備として、次の2つのことがあります。
運転免許
日本に住む外国人の方で、自動車運転免許を取得していない方は、合宿免許などを利用して運転免許を取得しておくべきです。また、母国の免許は取得しているが、日本の運転免許への切換えを行っていない方は、外免切替を行いましょう。
また、普通自動車免許のみを取得している方は、準中型免許、中型免許、大型免許を取得しておくことで、就職先の選択肢が広がります。
技能評価試験
この記事を投稿している時点では、まだ特定技能(自動車運送業分野)技能評価試験が開始されていないため、具体的な解説はできませんが、運送会社に初めて勤務する際に学習しなければならない「初任運転者講習」というものがありますので、この学習を行っておくことをお勧めします。
なお、特定技能(自動車運送業分野)技能評価試験については、下記の記事を参考にしてみてください。
運送会社の方の準備
制度が正式にスタートすると、初期段階では外国人ドライバーを巡る競争が予想されます。特に、特定技能1号外国人ドライバーの雇用を考えている運送会社は、受入れに必要な基準となる貨物自動車運送事業の安全性評価事業や安全優良事業(Gマーク)の認定を取得しておくことが非常に重要です。さらに、外国人ドライバーの受入れ後に直面する可能性のある様々な事態を想定し、適切な準備を進めておくことが求められます。日本人新人ドライバーであれば初日から横乗り研修が可能ですが、特定技能1号外国人ドライバーには異なる対応が求められるため、事前の具体的な受入計画が不可欠です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は特定技能1号(自動車運送業分野)が追加されたことを受けて、制度の開始時期について、入手した情報を基にお伝えしてみました。これにより、運送業界の皆様が新しい制度の概要と準備すべき点を理解する助けとなれば幸いです。
当ブログでは、特定技能に関する最新情報を継続的に提供していきますので、今後もぜひ参考にしてください。また、特定技能に関してご不明な点がございましたら、お電話やメールでお気軽にお問い合わせください。専門的な知識を持つスタッフが丁寧に解説いたします。