外国人ドライバーに伝わる説明方法:特定技能トラック運送業:│運送業で外国人雇用(自動車運送業分野)

外国人ドライバーに伝わる説明方法:特定技能トラック運送業:│運送業で外国人雇用(自動車運送業分野)

外国人ドライバーを雇用する自動車運送事業者からは、日々さまざまな相談が寄せられます。
その中でも特に多いのが、「説明はしているが、うまく伝わっていないのではないか」というコミュニケーションに関する悩みです。

外国人ドライバーへの説明では、日本人と同じ感覚・同じ方法では不十分な場面が少なくありません。
本記事では、実際に寄せられた相談をもとに、外国人に“伝わる説明”を行うための考え方と具体的なポイントを解説します。


外国人ドライバーに説明する際の基本的な考え方

外国人ドライバーに業務内容やルールを説明する際は、「説明したかどうか」ではなく、「正しく理解されているか」を基準に考える必要があります。

日本語で一通り説明し、相手が「分かりました」と答えたとしても、
実際には内容を十分に理解できていないケースは珍しくありません。

特に、自動車運送業分野では
・安全運転
・業務手順
・事故時の対応
・法令遵守
など、理解不足が重大な事故やトラブルにつながる事項が多く、説明方法が非常に重要になります。


一文を短くし、結論から伝える

外国人ドライバーへの説明では、一文を短くし、結論を先に伝えることが基本です。

日本語特有の
・前置きが長い説明
・話の流れで結論が後に来る表現
は、理解の妨げになりやすくなります。


×「あとで時間があるときに、できればこの書類を確認しておいてください」
○「この書類を、今日の17時までに確認してください」

「何をしてほしいのか」を最初に明確にすることで、誤解を防ぐことができます。


あいまいな表現を避け、具体的に伝える

「あいまいな日本語表現」は、外国人ドライバーにとって特に分かりづらいポイントです。

以下の点を意識しましょう。
・「いつ」
・「どこで」
・「何をするのか」

を省略せず、具体的に伝えます。

避けたい表現の例
・「あとで」
・「なるべく早く」
・「いつものように」

これらは日本人同士であれば通じても、外国人ドライバーには正確に伝わりません。


口頭説明だけに頼らず、文字・図・写真を併用する

外国人ドライバーへの説明では、口頭だけで完結させないことが重要です。

以下を併用することで、理解度は大きく向上します。
・簡単な日本語で書いた説明文
・業務手順を示した図
・実際の車両や設備の写真

特に安全確認や作業手順については、
「見て分かる」資料を用意することで、言語の壁を補うことができます。


理解できているかを必ず確認する

説明後は、必ず理解度の確認を行いましょう。

おすすめの方法は次のとおりです。
・説明内容を相手に言い返してもらう
・実際に作業をやってもらう
・ロールプレイ形式で確認する

単に「分かりましたか?」と聞くだけでは不十分です。
理解していなければ、正しく行動できないという前提で確認を行うことが重要です。


誰が説明しても同じ内容になるよう社内で統一する

外国人ドライバーへの説明は、担当者ごとに内容が変わらないよう統一することも重要です。

・説明用マニュアルを作成する
・説明の流れや表現を社内で共有する
・教育担当者を明確にする

こうした取り組みにより、
「人によって言っていることが違う」という混乱を防ぐことができます。


外国人ドライバーへの説明は事故・トラブル防止の第一歩

外国人ドライバーへの説明では、
「分かったと言っているか」ではなく、
「実際に理解できているか」を確認する姿勢が何より重要です。

特に、安全や業務ルールに関する説明は、
繰り返し・丁寧に行うことで、事故やトラブルの防止につながります。

外国人雇用を進める自動車運送事業者にとって、伝え方の工夫は、人材定着と安全運行の両立に欠かせないポイントと言えるでしょう。

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