こんにちは。特定技能を専門とする行政書士の長井です。
今回は、日本でトラック・タクシー・バス運転手として働くために必要な「自動車運送業分野特定技能1号評価試験」について解説します。本試験にはCBT試験と出張試験の2種類があり、受験資格や申請方法、試験実施国など、事前に確認すべきポイントが多くあります。この記事では、試験の概要から受験の流れ、注意点まで詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
自動車運送業分野特定技能1号評価試験とは?
自動車運送業分野(トラック、タクシー、バス)において在留資格「特定技能」を取得し、日本で就労を希望する外国人を対象とした試験です。この試験は、一定の専門性・技能を用いて即戦力として働くために必要な知識や経験を有しているかどうかを確認することを目的としています。合格することで「特定技能1号」の申請資格を満たすことができますが、在留資格の取得が自動的に保証されるわけではありません。
受験資格
この試験を受験するには、以下の条件を満たす必要があります。
年齢要件
- 試験受験日において、満17歳以上であること。
- インドネシアでの試験では満18歳以上であること。(国によって要件が異なるため注意)
運転免許の保有
- 試験受験日において、日本または外国で取得した有効な自動車運転免許を保有していること。
- 免許の種類や要件については、各国の運転免許制度に基づき確認が必要です。
国籍要件
- 日本国籍を有しない者であること。
- すでに日本国籍を取得している場合は、特定技能の対象とはなりません。
在留資格の有無(日本国内受験者向け)
- 国内で受験する場合は、在留資格を有していること。
- 現在の在留資格の種類によっては受験が認められない場合があるため、事前に確認が必要です。
特定の外国政府発行の旅券を所持していないこと
- 退去強制令書の円滑な執行に協力するとして法務大臣が告示で定める外国政府または地域の権限のある機関の発行した旅券を所持していない者であること。
- 一部の国の旅券を所持している場合、受験資格が認められない可能性があります。
重要な注意点
- 試験に合格しただけでは「特定技能」の在留資格が付与されるわけではありません。
合格者は、在留資格認定証明書交付申請または在留資格変更申請を行い、審査を経て許可を受ける必要があります。 申請の結果によっては、在留資格の取得が認められない場合もあります。 - 在留資格認定証明書が交付されても、必ずしも日本に入国できるとは限りません。
査証(ビザ)の申請は別途外務省の審査を受ける必要があり、審査結果によっては査証が発給されないこともあります。
試験実施日について
CBT(Computer Based Testing:コンピュータを使用した試験)方式のため、決まった受験日は設けられていません。
テストセンターに空きがある場合は、随時受験が可能です。受験希望者は、試験申請画面にて最新の空き状況を確認し、予約を行ってください。
※ テストセンターによっては、混雑状況や国ごとの事情により希望日に受験できない場合がありますので、早めの確認と申し込みを推奨します。
試験の種類
自動車運送業分野特定技能1号評価試験には、以下の3種類の試験があります。希望する職種に応じた試験を受験してください。
- 自動車運送業分野特定技能1号評価試験(トラック)
→ トラック運転手として日本で就労を希望する方向けの試験 - 自動車運送業分野特定技能1号評価試験(タクシー)
→ タクシー運転手として日本で就労を希望する方向けの試験 - 自動車運送業分野特定技能1号評価試験(バス)
→ バス運転手として日本で就労を希望する方向けの試験
※ 受験する試験の種類によって、必要な運転免許の要件が異なる場合があります。事前に確認してください。
試験実施国(受験可能な国)
以下の国で試験が実施されています。
- アジア圏
- インド
- インドネシア(※18歳以上が受験可能)
- ウズベキスタン
- カンボジア
- キルギス
- スリランカ
- タイ
- ネパール
- パキスタン
- バングラデシュ
- フィリピン
- マレーシア
- ミャンマー
- モンゴル
- ラオス
- 日本国内
- 日本国内に滞在している外国人も受験可能(在留資格を有していることが条件)
※ 国ごとに試験実施スケジュールや受験要件が異なる場合があるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
受験料・合格証明書発行手数料について
受験料(国内) | 受験料(海外) | 証明書発行手数料 |
5,000円(税抜) | 37米ドル※ | 14,000円(税抜) |
※為替レートの変動により価格が改定される場合があります。
試験の実施方法について
CBT(Computer Based Testing)試験
概要
テストセンターでコンピュータを使用して実施する試験方式です。
申請者は受験者本人となり、個人で申し込みが可能です。
特徴
- 決まった試験日がなく、テストセンターの空きがあれば随時受験が可能です。
- 受験回数に制限はなく、何度でも受験可能です(ただし、再受験には再度受験料が必要)。
- 試験結果は比較的早く確認できます。
📌 ポイント
- 受験希望者は、試験申請画面から最新の空き状況を確認し、予約を行う必要があります。
- 日本国内および試験実施国のテストセンターで受験可能です。
出張試験
- 概要
本会の担当者が申請者の希望する場所に出向き、ペーパーテスト方式で試験を実施します。
企業・団体向けの試験であり、個人での申請は受け付けていません。 - 受験条件
- まとまった受験者数がいる企業・団体からの申請が必要。
- 海外での出張試験は、50枠以上(受験者数 × 受験回数)から受け付け。
- 日本国内の出張試験は、原則として3月末で受付終了。
(ただし、特別な事情がある場合は、別途事務局へ相談可。)
- 試験スケジュール
1日につき最大3回まで試験を実施可能。(1試験80分)
例:- 午前10時~11時20分:〇人
- 午後1時~2時20分:〇人
- 午後3時~4時20分:〇人
📌 受験回数について
- 「受験回数」とは、1回の出張試験で受験者が試験を受ける回数を指します。
- 採点は後日行われるため、不合格者が再受験を希望する場合、次の試験実施まで数か月かかる可能性があります。
- このため、合否が不明な状態でも、同一人物が1回の出張試験中に複数回受験することが可能です。
📌 出張試験にかかる費用
- 受験料に加え、試験監督者1名分の旅費および宿泊費(申請者負担)が必要。
- 具体的な費用については、申請時に確認してください。
試験方式 | 申請者 | 実施方法 | 受験可能回数 | 特記事項 |
CBT試験 | 個人申請可 | テストセンターでコンピュータ試験 | 制限なし(随時受験可) | 予約制、試験結果が比較的早い |
出張試験 | 企業・団体申請のみ | ペーパーテスト (指定場所で実施) | 1回の試験中に複数回受験可 | 50枠以上の受験者が必要、旅費・宿泊費が発生 |
試験の申し込み方法や詳細については、公式サイトで最新情報を確認の上、計画的に受験してください。
まとめ
特定技能1号評価試験(自動車運送業分野)は、日本でトラック・タクシー・バス運転手として働くために必要な知識や技能を確認する試験です。本試験には、「CBT試験」と「出張試験」の2つの実施方法があり、個人で受験する場合はテストセンターで行うCBT試験を利用できます。
受験資格としては、有効な運転免許の保有や年齢制限(国によって異なる)などがあり、事前に確認が必要です。また、試験に合格しても自動的に在留資格が付与されるわけではなく、別途申請と審査が必要になります。
受験料や合格証明書の発行手数料は、国や為替レートの変動により変更される可能性があるため、最新情報を確認することが重要です。試験を受ける際は、申請方法やスケジュールを十分に確認し、余裕を持って準備しましょう。

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