外国人ドライバーを雇用する際、制度や書類対応と並んで多く寄せられるのが、日常業務におけるコミュニケーションに関する相談です。
中でもよくあるのが、「通訳人は常に必要なのか」という質問です。ここでは、実務の視点から通訳の必要性について解説します。
目次
通訳人は常に必要ですか?
外国人ドライバーを受け入れる場合でも、必ずしも常時通訳人を配置しなければならないわけではありません。
日常の運行業務については、「やさしい日本語」や定型的な表現を用いることで、十分に対応できている事業者も多く見られます。
日常業務は「やさしい日本語」で対応できるケースも多い
配車連絡や点呼、日常的な業務指示については、
・短く簡潔な表現
・専門用語を避けた言い回し
・決まったフレーズの繰り返し
といった工夫により、通訳を介さずに対応できる場合があります。
このような対応は、外国人ドライバー自身の日本語理解力向上にもつながります。
正確な理解が必要な場面では通訳の活用が重要
一方で、次のような場面では、通訳人を通して確実に理解させる配慮が不可欠です。
- 雇用契約の内容説明
- 就業規則や服務規律の説明
- 安全教育・事故防止指導
- 事故・トラブル発生時の状況確認や説明
これらは、理解不足や誤解があると、後々大きなトラブルに発展しかねない重要な場面です。
「日本語が少し話せるから大丈夫」と判断せず、必要に応じて通訳を活用することが重要です。
通訳に依存しすぎない体制づくりも必要
注意すべき点として、通訳に過度に依存しすぎないことも挙げられます。
常に通訳を介してしまうと、日本語での理解力がなかなか向上せず、現場対応が難しくなることもあります。
そのため、日常業務を通じて、
・簡単な日本語表現を繰り返し使う
・業務用語を少しずつ覚えさせる
といった形で、段階的に日本語での理解力を高めていく指導が欠かせません。
場面ごとに通訳の必要性を整理することがポイント
会社としては、
- 通訳が必須となる場面
- 日本語のみで対応可能な場面
をあらかじめ整理したうえで、現実的かつ継続可能な言語支援体制を整えることが重要です。
外国人ドライバーの受入れにおいては、「通訳が必要か不要か」という二択ではなく、
場面に応じて使い分けるという考え方が、安全運行と円滑な業務遂行につながります。

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